【攻略】Splatoonから学ぶ人間の弱さと強さ 人間としての強さが試される!!
Splatoonを長らく(1,2合わせて3000時間以上)プレイしてきて、辿り着いた感覚があります。
それは、このゲームではSplatoonの知識や腕のみならず、人間としての強さが試されている、ということ。
Splatoonに限らず、格闘ゲームでもスポーツでも、よくできたゲームであれば同じことが言えるような気がします。
今回は色んなゲームや人生にも共通するかもしれない、人間の弱さについての教訓を、Splatoonをやっている方にもそうでない方にも共有したいと思い、筆を執りました。
結論は死ぬほどシンプルで、
・諦めないこと
・慢心しないこと
・楽しむこと
になるんじゃないかな、と思います。プレイしていない人は、「そんな当たり前な」と思うかもしれません。あるいは、プレイしている人は「そんな事で勝てたら苦労しない」と思うかもしれません。
しかし実のところ、「そんな当たり前の」ことを、どんな状況でも体現することは非常に難しく、よほど人間ができていないと人はすぐに諦めたり、慢心したり、楽しむことができなくなります。
矛盾するようですが、「楽しむ」とは、「楽」ではないのです。いかに「楽しむ」という精神状態を(自然に湧き上がるその他の感情に逆らって)維持するか、が強さに直結するというのが、このゲーム(とか、よくできたゲーム)の本当に面白いところだなと思います。
人の本能は油断したがっている
「油断」は様々な形で私達の心に現れます。
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「俺はこのレートで負けるはずは無い、ボコボコにしてやる」→負ける
(このレートでも油断しちゃダメだぞ、とは思っている) -
「敵のブキ編成が偏っている。こんなの負けるわけがない」→負ける
(こんな編成でも油断はしちゃダメだぞ、とは思っている) -
「味方が初動で失敗した、こいつらはダメに決まってる」→勝てたはず
(諦めちゃダメだぞ、とは思っている) -
「敵を3人も倒した、これで大きく進むはずだ」→止められる
(最後の一人まで倒さないと油断できないぞ、とは思っている)
どれも、人間が自然とやってしまう勘違いです。しかも恐ろしいことに、脳内では(油断しないぞ)と思っているにも関わらず、無意識下での決めつけが行われて、勝手にその決めつけに従って動いてしまっているのです。
なぜか。自分なりに整理するとそれは、「人間の脳は常に楽をしたがっている」というところが起点になります。「油断」とはすなわち、「思考リソースを開放し、脳の活動を楽にする」ためのシステムなのではないか、と思うわけです。
私がやってしまった「この相手は弱い」という決めつけ。これも、そう決めつけてしまうことができれば、脳は他のことを考えたり、休ませたりすることができ、より危険な状況の際にエネルギーを集中させることができます。でも、実際にはその敵が次会うときには危険な敵へと変貌しているのです。
他にも、脳がリソースを開放したい、楽をして勝ちたい、と思ってしまう状況は無数にあります。
ゲームを始める以前に、楽しもうというよりストレスからの逃避を目的としてしまった場合、思考リソースは最初からキャパシティが狭まっています。
目の前で勝敗に関わる大事なカウントが進んでいる時、それ以外の敵や味方の数、塗り状況などの周辺視野のリソースを開放してしまい、気がついたら危険な状況にいたりします。
自分が一気に相手をキルして、大活躍した時、「これは報われるに違いない」と感じてつい警戒を怠りがちです。が、(敵側の気持ちになればわかることですが)最後に残った一人の敵が諦めずに対処してチャンスが潰されたりします。
こうした、思考リソースが開放された瞬間こそが「油断」の瞬間であり、その動きが相手に咎められて、後悔することになるのです。
人間の弱さと向き合うゲーム
Splatoon2が最終的に人間の心の弱さと向き合うゲームになること(人間の心の強さを競うゲームになること)は、ひとえに、このゲームのバランス調整が非常にうまくいっているからだと思います。Splatoon1の頃はレーティングシステムを含めてとにかく敵を破滅させた奴が勝つ、という感じでひどいものでしたが、2ではルールも整理され、バランスも「あのブキ・スペシャルが強すぎてつまらない」ということにならず、遊ぶたびに新しい課題、新しい戦略が必要になる状況が実現できたからこそ、人間的な強さを磨くことが裏切られないようになっていると感じます。
こうした洗練されたゲームで得られる教訓は、生きる上でも色んな場面で応用可能なのではないでしょうか。私も、このゲームを大いに楽しんでおりますが、人生というさらに大きなスケールで考えると、もっと周囲の状況を見て、Splatoonばっかりやっていていいのか?という疑いも持たなければなりません(面白すぎることだけが欠点なんだよな、このゲーム)。
私のSplatoonにおける苦悩と喜びの経験が、今後の、誰かの励みになれば幸いです。
煽られているのに楽しくスプラが出来るようになりたい